好奇心コラム



【第19回、株の鉄人レース月間優秀者コラム(4月度2位)】

〜KEI.VOL.1 もっと活気があり、魅力のある株式市場に!【桂 馬】 2001.5.9〜

 今回、幸運にも上位に入賞することが出来、手記を執筆する権利をいただきまして大変嬉しく思います。


 私自身、実際の株式投資を始めて約10年になりますが、我が国の株式市場には歯痒い思いで一杯です。

 我が国の個人金融資産は世界に誇れる程の残高がありますが、その内訳を見ると預貯金がその殆どを占め、株式の割合は他国に比べて驚くほどの低さです。これが経済大国と言われる日本の資本主義経済の実態なんです。

 株価も外国人投資家や証券会社の自己売買部門、機関投資家等の注文で大きく変動し、個人投資家の意向は反映されにくい環境です。つまり、俗に言うプロが市場を支配し、我々のようなアマチュアの個人投資家がその動向に怯えながら投資せざるを得ない環境だと言いたいのです。

 なんだか変です。この状況を変えなければならないと思うんです。

 そこで、個人金融資産の株式比率を高めるにはどうすれば良いかを考えたのですが、日本人古来の思想の中に「株式投資イコール博打」という悪いイメージを持っていると思うんです。そんな中でも「宝くじ」「toto」「勝馬投票券」等々、失敗すれば紙屑同然になってしまう投資には娯楽として楽しんでやっていますよね。きっと手頃な金額で投資出来るからなんでしょうね。

 株式投資もポケットマネー程度で気軽に始められるようになれば、個人金融資産の株式比率も高まるのではないかと思うのです。その為には、単位株を今の100分の1に出来ないものでしょうか。今でも「ミニ株」というのがありますが、単位株の10分の1で、翌営業日の寄り付き値での取引では魅力は薄いと考えます。

 株式投資がしやすいようになり、多くの人が株式を所有するようになれば、経済動向や世の中の動きに関心を持つ人が増え、新たなベンチャービジネスが生まれる等、日本経済の発展にも大いに寄与するものと思うのです。

 また、自己責任によって株式投資をする人が増えることで、無関心を装い、自分の意見をはっきり伝えず、他人任せで、自己保身に走る人間が多いと言われる日本人の国民性が少しでも変われば良いな、なんて考えたりしています。

 つまらないことを長々と書いてしまって申し訳ありませんでした。


 4月の株式相場を振り返ってみると、中低位株の堅調さが目立ったと思います。
 5月に入り3月期の決算発表が相次いでいますが、中低位株の中での選別も始まり、そろそろ安値圏に放置された値ガサのハイテク株に資金が向かうのではないかと考えています。そこで、5月はそんな銘柄を選んでみようと思います。

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