最前線クラブ/好奇心コラム-鉄人レース編

好奇心コラム

【第20回、株の鉄人レース入賞者コラム（第４位）】

～MHI.VOL.1　短期か長期か、なにも考えないか【masahi】　2001.10.5～

　まず初めに、今回このレースで入賞できたことを喜んでいます。

　私はこの９月で投資歴が１年となり、なんとなくですがマーケットとの付き合い方がわかってきたところです。この１年間、ずっと大きな課題であり、今でもはっきりと決めることが難しい問題があります。それが、「短期投資なのか長期投資なのか、なにも考えなくてもいいのか？」です。

　その答えを探すために多くの本を読みました。波動理論や金融工学、長期投資を実践する投資家の本などです。実際に長期のつもりで買った銘柄で利益を得ることも損をすることもありました。逆に短期で売買し大きな利益を逃したことも、危険を回避できたこともあります。

　多くの失敗を繰り返して得た結論は「自分が短期投資をするのか長期投資をするのか特に考えない」ということです。誤解があるといけませんが、自分で自分を縛る必要はないということです。

　世の中には多くの銘柄がありますが、その全てと同じように付き合う必要はないのです。自分のリズムに合う銘柄、合わない銘柄、恐怖を感じる銘柄、気になる銘柄、様々な銘柄があってマーケットなのですから、「この銘柄とは付き合わない」とか「この銘柄はタイミングが合えばいいかな？」とか「これはずーっと持っていたい」とか、自分の感じるままでいいと思います。無理をしてマーケットと付き合う必要はどこにもないのですから。

　以上、私の投資スタンスでしたが、この考え方は利益を最大にするものではありません。個人投資家として、無理やストレスなくマーケットと関わっていく方法です。私はより多くの個人が投資家として活動していくことを、また、より多くの友人と政治や経済、マーケットについて話し合える日が来ることを願ってやみません。

　最後に、今回のレースに参加した全ての方に敬意を表します。
　また、このレースに参加する機会と手記を執筆する機会を与えてくださった株の鉄人レース事務局の方々、この手記を最後まで読んで頂いた方々に感謝します。

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