好奇心コラム



【第2回、株の鉄人レース入賞者コラム(第1位)】

〜NOV.VOL.1 資産の着実な増加をめざして【のーびす株ばばあ】 97.4.5〜

 のーびす株ばばあです。株式投資初心者の、ソフト屋で二児の母です。
 株の鉄人レースに参加するにあたって、以下の作戦をたてました。

1. どうせ日経平均はもう一段下がる。
 たかだか17000円程度で相場のアクが抜けるはずはない。

2. だから、株価が堅調な銘柄を選べばそれだけで勝てるはず。

 銘柄は、昨夏からるいとう(毎月一万円分の株を買う)で投資している四銘 柄中三銘柄の株価が堅調なので、これを使うことにしました。
 るいとうを 始めた当時の、銘柄の選定理由と投資方針は、以下の通りです。

住友シチックス(5725)
 チタン・シリコンともに業績が好調であり、シリコンに関しては当面高い成長が見込める。連結PERもそんなに高くない。公募増資を嫌って株価が下げている。シリコン需要の成長が続く限りは投資を続ける。

キーエンス(6871)
 高成長株であり、その割にはPERもそんなには高くない。この成長ペースが続く限りは投資を続ける。

東京エレクトロン(8035)
 過去、3000円弱と4500円の間の往来株であり、PERも低い。BBレシオの悪化に伴い、株価が3000円前後と下げていたので、4500円になるまで投資を続ける。

 公的資金の買い支えと戻り売りのもとだらだらと続く相場の中、ファンダメンタルズが良好なこれらの銘柄の株価は堅調に推移しました。

 わたしのポートフォリオの評価額上昇にもっとも貢献した東京エレクトロ ン株は、途中で4500円を越えたので売却することにしました。ラッキーなことに、このレース期中の最高値の日に売却することができました。しかし結果的には、途中売却した分だけ、手数料と税金分だけ損したことになるのが、少し残念です。

 最後に、わたしの愛読書を紹介します。米国のビアーズタウンという田舎町に住むおばあちゃんたちの、株式投資奮戦記です。

「おばあちゃんたちの株式投資大作戦」
 日本経済新聞社刊
 The Beardstown Ladies Investment Club with Leslie Whitaker編
 土井定包 監訳
 これを読むと、コンスタントによい会社に投資することが、資産の着実な増加につながるということがよくわかります。
 しかし同時に、投資に値するだけの企業が、日本の株式市場にほとんどないことも思い知らされます。日本の個人投資家としては、非常に残念です。

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