第1回ビッグバンアンケート調査(報告会資料)

尖端資料開示室-アンケート書式-原始データ//総合競技場


 多数の方々から貴重なご意見を賜りありがとうございました。以下、アンケート調査の全容とプレゼント当選者を発表いたします(97/6/23)。

[アンケート調査の目的]

 まだ一部に不祥事が目立つ証券金融界ですが、一方で日本版ビッグバンが現実的話題になってきました。そうした中、最前線の常識をもった熱心な人達が、これに対し基本的部分でどう考えているかをお知らせするため実施しました。
 基礎資料として「使用アンケート書式」と提言満載の「回答原始データ」を添付します。読者の皆様がそれぞれのお立場から自由に解釈してください。

[アンケート調査の期間]

 1997年、5月20日から6月20日まで。

[サンプル(回答者)の概要]
サンプル総数 36名
●経験有無別構成
経験者
21(58%)
未経験者
15(42%)
 
●男女別構成
男性
30(83%)
女性
6(17%)
 
●年代別構成
10代
1(3%)
20代
13(36%)
30代
15(41%)
40代
5(14%)
50以上
2(6%)

[プレゼント当選者発表]

 無作為の抽選で回答者NO.1、20、26、34、35の5名の方々がプレゼントに当選されました。これらの方々には、千円分のテレカをお送りいたしました。

[若干の集計]
必ずしも充分なサンプル数ではないので経験の有無に絞って集計。
問1
株投資に対する印象(単位%)
まあ安全
少しリスク
高いリスク
ほぼバクチ
その他
●経験者(100)
00
29
47
19
05
●未経験者(100)
00
13
60
13
00
問2
証券市場全体に対するイメージ(単位%)
公明正大
そこそこ
よくはない
うさんくさい
その他
●経験者(100)
00
14
38
48
00
●未経験者(100)
00
13
27
53
07
問3
証券会社をどんな基準で選ぶか(単位%)
会社の大小
場所の遠近
会社の姿勢
担当者対応
その他
●経験者(100)
14
14
14
44
14
●未経験者(100)
13
07
27
46
07
問4
証券会社からどんな情報を期待しているか(単位%)
全般相場観
銘柄の推奨
売買の時期
マル秘的情報
その他
●経験者(100)
21
05
05
00
69
●未経験者(100)
33
13
21
13
20
問5
ビッグバンで日本の証券市場はどうなるか(単位%)
活性化する
変化はない
衰退する
証券会社淘汰
その他
●経験者(100)
29
05
05
56
05
●未経験者(100)
40
00
33
27
00

[むすびにかえて] 一般化するには危険ですがこんなシーンが目に浮かびます。

●象徴的経験者像(それなりに分かっているけど、だから頭にもくるのです)

 「株は多少リスクがつきまとうし自慢できるほどフェアな業界でもないが、自分に合った証券会社や担当者を探し出せば、意見を聞いたりとかその他いろいろ刺激にもなり、捨てたものではないと思いますよ・・・もちろん、とは言っても教えてくれたことを鵜呑みにするほどノン気者ではありませんがネ!」

 「まあ、今のままビッグバンで競争が激しくなればつぶれたりするところもかなり出てこようが、証券市場全体の活性化につながるだろう。」


●象徴的未経験者像(拒絶反応と過大な会社への期待とで複雑なのです)

 「株はどうもアブナイ気がして、わけがわからないおかしな業界だ・・・もし株を始めるとすれば、立派な証券会社の立派な担当者とつき合って、何かにつけていろんな耳より情報を教えてもらいたいものだ。」

 「とにもかくにも、ビッグバンになれば証券市場全体が活性化されるような気がするが、場合によれば何か大変なことにもなりそうだ。」


●ちょっとした含蓄

 ここではサンプル数の制約などもありますから、あえて複雑なクロス分析や統計的検定などはしていませんが、経験者と未経験者の考え方にちょっとした差がありそうです。
 経験者もはじめは未経験者であったことは確実ですから、経験者は失敗を反省材料にしてたどり着いた考えなのでしょう。

 いずれにしてもこの結果は、証券会社にとっても個人投資家にとっても、あるいは株の未経験者にとっても含蓄のある内容を含んでいます。
 証券市場が経済全体にとってますます重要な位置づけになることは避けられない現実でしょうから、お互いに、これらを肝に銘じて精進したいものです。

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