好奇心コラム
【第30回、株の鉄人レース月間優秀者コラム(1月度3位)】
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〜SHA.VOL.8 波のうえの魔術師【写 楽】 2004.2.6〜
最近、娯楽小説(俗に言う広義のミステリ)を読むことが趣味の一つに加わり、平均すると月に10冊ほど読んでいます。読んだ本の中に株式投資を主題に、面白く且つ知的好奇心をくすぐられたものが2冊あったので紹介したいと思います。
1.「波のうえの魔術師」 石田衣良著 (文芸春秋)
長瀬智也主演でドラマ化されたのでご存知の方も多いと思いますが、ずぶの素人のフリーターが老相場師の指導のもと、一人前の相場師へと成長していくさまを描いたもの。難しい専門用語など出てこず、ページ数も200ページ程度なので一気読みが可能。
作者の石田衣良さんは、この他にもお馴染みの「池袋ウエストゲートパーク」や去年の直木賞作「4TEEN」等がある人気作家。これから株式投資を始めてみようかなと考えている方には、株式投資のハウ・ツー本を読む前に是非読んでいただきたい作品です。
2.「リスクテイカー」 川端裕人著 (文芸春秋)
こちらは米国理工系大学に留学している日本人を含む3人の学生が、それぞれ違う自分の得意分野の英知を結集して投資ファンドを作り、米国で有名なヘッジファンドになることを目指す3人の知的冒険を描いたもの。
こちらは株式投資手法が幾つも紹介され、かなり専門的な内容になっている。「コールは、その投資額がリスクの最大値だが、プットのリスクは取り返しのつかない額にまで及ぶことを忘れるな」ってな台詞が頻発。信用取引や株式投資技術に興味のある方に、じっくりと読んでいただきたい作品。
最後になりましたが、1月は良い成績で終える事ができましたが、これに安堵することなく株式相場への嗅覚を磨いて、過去29回行われたレースの中で最高のパフォーマンスをあげて3月末を迎えたいと考えています。
それこそ、「波のうえの魔術師」にでもなったつもりでがんばります。
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