92年の選挙で、シリコンバレーはクリントン支持に回りました。
そのとき、クリントンが「自分が当選したら何をしてもらいたいか」と尋ねたところ、彼らは*Please leave us
alone.*、つまり、ほっといてくれ、と答えたそうです。政治にはなにも期待しない、補助金も公共事業もいらない、規制緩和だけやってあとは見ててくれ、というのがシリコンバレーの政治への態度でした。
海兵隊の特徴を一言でいいあらわした表現に、"The Marines are looking for a few good men."があります。これは海兵隊を描いた映画の題名にもなりましたが、「少数精鋭 」が彼らのモットーです。
そういえば、当欄の初回で紹介した『インデペンデンス・ デイ』の黒人パイロットも海兵隊員でした(恋人が「彼はマリーンなの」と誇らしげに言うシーンをご記憶でしょうか?)。もちろん光あるところ陰があるわけで、キューブリック監督作品『フルメタル・ジャケット』の中では、ベトナム戦争時代の海兵隊が、ハードな訓練で兵士の人間性を容赦なく破壊してゆく様子が描かれていました 。
良くも悪くも「一致団結、金太郎飴」が海兵隊の真骨頂です。